片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
市議会傍聴レポート(議会活動報告)

多摩川堤防が国基準より「低い&狭い」箇所―劣化したコンクリートの穴から木が伸びている…

2024年3月14日

3月7日、市議会を傍聴(リアル+ネット)してきました。
中心は後藤まさみ市議の「羽田新ルート」と渡辺学市議の「多摩川堤防のかさ上げ」の質疑。
いずれもあとで詳しく報告するとして、今日の記事は渡辺市議の質問の後あらためて多摩川堤防のJR鉄橋部の現地を確認して感じたこと。

国の堤防の基準より低く・狭くなっている鉄橋部。渡辺市議の質問で「国基準よりこの周囲の堤防の高さは国基準より約70㎝低い」「堤防の天端幅(最上部の幅)も、周囲は去年の工事で6mに広げたが2m程度しかない」と市から回答がありました。

現地を確認すると…高さは目測では分かりにくいのですが、この写真は下流から上流に見上げているはずなのに、鉄橋に向けて下がっている感じなのがお分かりいただけるでしょうか。

工事が終了して6m幅の堤防と未着手の堤防。市営住宅付近は幅2.7mでした。

最も堤防が低く&狭くなっている部分をメジャーで測ってみると1m50㎝程度しかありませんでした。
この部分だけ低いので、おそらく2019年の東日本台風のときにはここに水が集中したと思われます。そのうえ同じ個所が幅も最も狭くなっているので堤防が壊れやすいことになります。

さらに今回の視察で「堤防の裏側(裏のり面)はどうなっているのか」を確認してみました。私は市議時代に、仮に堤防を水が越えたとしてもコンクリートで堤防の全面を固めることによって堤防自体は破堤させず存続する「耐越水堤防(アーマーレビー工法)」を多摩川堤防にも導入するように求めてきました。
裏のり面は一部分コンクリートが使われていたのを知っていたので、それが最も低く&狭くなっている鉄橋部ではどうなっているか確認しようと思ったのです。
……驚きました。

コンクリートで強化されているはずの裏のり面が…コンクリートが劣化し穴が開いたところから何本も木が生えて大きく伸びています。


素人目に見ても、4年半前の東日本台風と同じレベルの雨が降り増水したらこの堤防はもう耐えられないのではないか、と思います。すぐ横に大型土嚢がありますが、これで耐えられる気がしません…。
本来ならばかさ上げを急いでほしいのですが、JR鉄橋ですからそうもいかないと思います。せめて梅雨時まであと3カ月程度、一刻も早くこの裏のり面を強化する緊急工事が必要だと思います。

片柳すすむ

ブログ新着記事

  • ブログ過去の記事

リンク

PAGE TOP