片柳すすむ

かたやなぎ 進
日本共産党前川崎市議会議員
活動レポート

羽田事故―離陸時の事故のリスクは特大、羽田新飛行ルートは中止しかない

2024年1月14日

12月25日の誕生日で47歳になりました。2024年は48歳、辰年の年男です。
年始早々、能登半島地震と羽田空港での事故と大変な災害が続発してしまいました。

1月2日の羽田空港での衝突炎上事故で2つのことを考えています。

【航空機の離陸時にコンビナートで事故が起きたら】

1つは北海道から羽田までのフライトで燃料を使った後のJAL機があれだけの大炎上となったということは、「離陸直後の航空機だったらどうなるのか」ということです。航空機事故が多く起こるいわゆる「魔の11分間」は着陸前の8分間と離陸後の3分間のことです。羽田新ルートで開始したB滑走路から川崎臨海部への離陸時に、今回と同じような事故が起きたらその先はコンビナートです。悲惨な事故となることは疑いありません。

しかも、地震などによりタンク爆発などが起こる時と違い、避難する猶予もなくすぐに大爆発・大炎上となってしまいます。川崎市の臨海部防災対策計画では最大規模の高圧ガスタンク事故が大地震で爆発した場合、川崎駅付近まで爆風圧による被害、爆風によるガラスなどの飛散物の被害、火の玉による熱での火傷の被害が想定されています。

2011年3月11日の千葉県市原市のコスモ石油の爆発事故では、漏洩したガスからの出火が15:47、最初のタンク爆発が17:03と1時間26分の間があり、17:15に避難勧告が出されて1100人余が避難し、タンク爆発による住民の人的被害はなかったとのことです。
https://katayanagi-susumu.jp/archives/6042

しかし、もし臨海部コンビナートで航空機の墜落が起これば、市原の事故のような猶予もなくすぐに大炎上・大爆発となる恐れがあります。そうなると爆風で飛んできたガラスでケガをする人、大爆発で火球ができてその熱で火傷する人などの被害が川崎駅まで含む川崎区全域に広がる恐れがあるのです。
https://katayanagi-susumu.jp/archives/4193

【羽田新ルートによる過密状態の解消を】

2つ目は羽田新飛行ルートによる過密状態が根本の問題だということです。

また、羽田空港は羽田新ルートで国際線を従来の1日最大80便から最大130便にまで増やせるようにしました。そのため「山手線並み」の過密状態となっています。1月2日の事故もこうした過密スケジュールが根本にあるのではないでしょうか。

今まで、日本共産党川崎市議団やはたの君枝衆院議員(当時)が市議会や国会で航空機事故の危険性などの問題を取り上げ、新ルートの中止を求めてきましたが、川崎市は「羽田新ルートの重要性を認識している」と、まともに受け止めてきませんでした。市議時代に「もし事故が起きたときに『想定外の事故だった』と言うことは許されない」と追及してきましたが、事故の危険性と重大性を正面からとらえて対策をしてほしいと思います。

片柳すすむ

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