片柳進の質問
町内会館・自治会館の整備に対する補助について、市民子ども局長に伺います。
町内会館・自治会館は地域住民をつなぐ重要な役割を果たしています。先日、日進町の簡易宿泊所で痛ましい火災事故が起こりました。私も火事見舞いで日進町会館を訪問しましたが、その際にも会館は、焼け出された住民の皆さんを受け入れる一時の避難場所としての役割、地域住民のみなさんの支援の拠点としての役割などを果たしていました。
こうした町内会館などの整備をすすめるための補助事業は非常に重要だと考えます。この町内会館・自治会館の整備補助制度の募集が6月末に締め切られました。応募の件数はどういった状況だったのでしょうか。「建替え・新規所得」、「耐震改修」、「その他改修」のメニューごとにお示しください。
また、市はすでにアンケートなどで来年度に補助を希望する町内会・自治会の意向を調査しているとのことです。来年度の補助制度の利用をどの程度見込んでいるのか、あわせて伺います。
答弁・市民子ども局長
町内会・自治会会館の整備に対する補助についての御質問でございますが、はじめに、今年度の申請状況につきましては、「建替え・新規取得」が3件、「対震改修等」が0件、「その他改修等」が4件となっております。
次に、来年度の補助制度の利用見込みについてでございますが、本年2月に実施いたしました「川崎市町内会・自治会会館整備補助制度に関するアンケート」では、申請を希望する町内会・自治会は18団体となっております。
今後、今年度申請を見送った団体も含め、補助制度を希望する団体に対して、電話等の聞き取りにより、制度利用に向けた準備状況を確認し、それぞれの団体が来年度の申請手続きを円滑に行えるよう、会館整備に関する相談や助言を行うなど、丁寧に対応してまいりたいと存じます。
片柳進の意見・要望
今年度は7件の申請で、3200万円という予算の枠内でおおよそおさまる見込み、来年度は18団体が申請を希望しているとのことでした。
この補助金の上限額は、「建替え・新規」の場合800万円、「耐震改修等」は500万円、「その他改修」は200万円となっています。来年度、18団体のすべてが申請するということになれば、今年度の3200万円という予算の枠ではおさまらず、補助を受けられない町内会・自治会が出てしまうことが考えられます。
町内会館の中には、老朽化が進み耐震性に不安がある建物も少なくありません。川崎区内のある町内会館は、耐震診断の結果、震度6の場合には倒壊の可能性が高い、という評価になっています。この町内会では、今年度の予算で補助が受けられなければ、工事を延期して来年度また申請することを予定しているそうです。もしその間に大規模地震などが起こり、会館が倒壊するようなことになれば、住民の自主的防災活動の拠点が失われることにもなってしまいます。今後、危険度の高い会館を優先することも考えるべきです。
また、引き続き丁寧に町内会・自治会に意向調査を行なうこととともに、予算の枠を申請希望の見込みに合わせて増やすことを、あわせて要望しておきます。