おととい10日、「憲法改悪を許さない八丁畷の会」の学習会の講師をしてきました。
テーマは当然「憲法」ですが、いまの情勢なので『ロシアのウクライナ侵略から考える国連憲章と日本国憲法」という題で、お話しさせていただきました。
いつも「苦言」を頂くAさんの姿が…
開会前に、私の準備したレジュメと資料を見たS先生(元小学校教員)は「片柳さん、この資料いいね!完璧!」と褒めていただき、テンションもUP。一方、ときおり共産党や私の活動に率直な苦言を頂くAさんの姿もありました。内心「Aさんはどんな質問をされるかな…」とドキドキしながら話しました。
案の定、Aさんからは「結局共産党は自衛隊をどう見ているの?ウクライナみたいなことが目の前で起こっていて『なんでもあり』みたいになっている。基本の自衛隊が変わってきているじゃないか」との質問。
私は「Aさんの言われる通り、以前は『専守防衛』だった自衛隊の基本が変わってしまい、アメリカと一体になった『先制攻撃』を前提とするような自衛隊になっていて、そうした装備も増えています。さらに安保法制のもとで『敵基地攻撃』までできる自衛隊にしてしまったら、逆に中国やロシアなどが『日本の脅威に対応するためだ』などと言って日本を攻撃する口実をつくることになってしまうのではないでしょうか」と話しました。
Aさんは「そうだよ!」と。納得されたようでホッとしました。
参加された他の方の感想
▼共産党が戦争のことをどう考えているのかを少し知れて良かった
▼桜木町の志位委員長の演説も聞いた。きょうは近くだから来てみた。以前は自民党を支持していたが、定年後は共産党がいいと思っている。
▼1945年4月15日の川崎大空襲で逃げ惑った。5月29日の横浜大空襲も経験した。お世話になった先生がその日に横浜にいて機銃で命を奪われた。知り合いは原爆に遭い息子さんを原爆症で亡くしている。ウクライナのニュースを見ていると防空壕に隠れて食べるものもなく土を口にしたことを思い出す。戦争は絶対にだめ。
などの声が寄せられました。
私が話したのは以下のようなこと
9条にとどまらず25条や27条などの先進性はさらっと話して、国連憲章や日本国憲法に至る、世界が「戦争違法化」に大きく進んでいる流れをしっかり話しました。
次に、ウクライナの側にも問題があるという「どっちもどっち論」は通用しないこと、世界は19世紀ような力の支配する時代に戻ったわけではないこと、その背景には植民地だった国が独立し世界を動かすようになった「世界の構造変化」があることを話しました。
最後に、ウクライナの機器の乗じた憲法改悪・核武装は許されない、日本はじめ東アジアの平和をどう作るか、覇権主義に弱い日本の政治をあらためる必要性、について話しました。