9月27日の決算審査特別委員会・文教分科会で、『教育文化会館・労働会館の再編計画』について質問しました。
質問と答弁を紹介します(正式な議事録ではありません。後ほど議会から発表される議事録をご確認ください)。
①市民から寄せられている意見をどう反映するのか
13款6項4目 教育文化会館・市民館費に関わり、教育文化会館等の再編整備基本計画について伺います。
今年1月に再編整備基本計画がまとめられましたが、その中では部屋の配置をはじめ、ホールの音響性能などのあり方など、ハードとソフト両面の多くの部分で「検討する」とされている項目が多くありますが、検討した結果はいつどのように市民に知らせる計画なのか伺います。
新しい会館は「今後60年程度の利用を目指す」施設とされていますが、市民にとって、現段階で寄せられている意見が反映されなければ、60年間不本意な会館を利用し続けることになってしまいます。現在、ワークショップは全4回のうち2回目が終わったところで、川崎区内の文化団体等からも意見が寄せられています。現在寄せられているこれらの意見を、会館のあり方にどのように反映させるのか、伺います。
答弁①
教育文化会館等の再編整備についての御質問でございますが、現在、実施設計や管理運営計画の策定を進めているところでございまして、管理運営計画につきましては、令和4年8月の策定に向けて、令和4年1月に中間とりまとめ、令和4年5月には計画案の公表を予定しており、検討結果につきましては、策定の各段階でお示ししてまいります。
また、お寄せいただいている御意見等につきましては、管理運営計画の策定等において検討を進めてまいります。
②ホールの楽屋(5室→3室に減)をどう確保するのか
労働会館ホールについてです。シャワーや多目的トイレなどが整備されるのは重要ですが、従来ホールに付属した楽屋が5つあったのが、計画では楽屋は3室に減ってしまいます。文化団体からも意見が出ています。楽屋をどう確保するのか、会議室などを優先的に利用できるようにするなどできないのか伺います。
答弁②
再編整備後の労働会館ホールについての御質問でございますが、楽屋エリアにつきましては、新たにエレベーターや多目的トイレの設置などを予定しておりまして、楽屋は、利用状況等を踏まえ、 3室を計画しているところでございます。
多数の楽屋を利用するニーズへの対応といたしましては、ホール予約時に、他の諸室が併せて予約できるような運用により、楽屋としての利用場所を確保できるよう検討してまいりたいと存じます。
③「労働資料室」を図書館として活用できないか
今後60年間に渡り使う会館になるのですから、市民の意見を反映するように要望します。楽屋はホールの近くにあるのが原則です。ホールの予約をした際に他の部屋も先行して予約できるようにしているとのことで、それも重要なことですが、利用者や団体の意見を聞いて反映するよう要望します。
次に労働資料室の活用についてです。「2階のフリースペースに隣接したオープンなスペースに労働資料コーナーを設置する」とされていますが、近隣の学校はじめ若い世代が図書コーナーを入り口に会館を活用しやすくするためにも、司書を配置した図書館分館などとして位置づけて活用すべきと思いますが伺います。これまで「労働資料室」として構築してきた専門的な蔵書を、市の図書館のネットワークとつないで他の図書館でも活用できるようにするよう求めてきました。検討状況を伺います。
答弁③
労働資料コーナーについての御質問でございますが、
現在、ワークショップや利用者へのアンケートなどにおいて、活用に向けた様々な御意見をいただいているところでございまして、関係局とも連携しながら、労働資料の活用等を含めた利用者向けサービスの充実や資料の配置等について検討を進め、労働資料コーナーの利便性の向上を図ってまいります。
④利用料ー従来の教文会館・労働会館を基本に最低限に抑えるべき
諸室とホール等の利用料について、教育文化会館と労働会館の従来の利用料を基本にして、市民が誰でも安心して利用できるようにすべきですが、伺います。
答弁④
料金体系についての御質問でございますが、再編整備後の施設におきましては、現在の両施設の料金体系をはじめとして、市内外の類似施設の利用料等を参考としながら、これまで両施設を利用してきた方々に過度の負担とならないように配慮しつつ、今後、条例において位置付けてまいります。
意見要望
料金は過度の負担にならないように配慮するとのことでしたので、くれぐれも市民の負担を最低限にするよう要望いたします。