以前、お店を営んでいたKさんを訪ねると、見知らぬ男性(Bさん。1面のAさんとは別の方)がいました。「前うちの店に良く来ていた人で今は多摩川の河川敷にいるのよ。いろいろ苦労したけどホントに良く働いて頑張った人なの」「片柳さんこの人、生活保護受けられる?」とKさん。
私は「手続きすれば受けられますよ」と答え、その後男性は名前、住民票のある元の住所などをポツリポツリと話してくれました。
後日改めてBさんに会うと、足を引きずって「転んでしまって痛くてほとんど歩けない」と。いっしょに活動しているSさんに同行してもらい、区役所に行き手続きをして、そのあと病院に行き手当てを受けることができました。
Bさんの本格的な生活再建にはまだ遠いのですが、Kさんがつないでくれ、Sさんが同行してくれたからこそ、治療を受けることができました。
こうした命をつなぐネットワークをもっと広げるとともに、弱者に手を差し伸べる市政にしていかなければと思います。
コラム「日進月歩」
ホームレスの方を病院に‐No.59
2020年6月16日